池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第二章「精神のコールタールな部分」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第二章のタイトルは「精神のコールタールな部分」です。 どうもタイトルが意味不明な部分がありますね。 この章は、半沢直樹と動機の近藤直弼が中心のあらすじになっています。 精神のコールター…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第一章「銀行入れ子構造」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第一章は「銀行入れ子構造」というタイトルです。 入れ子構造というのはどういうことでしょうか? 入れ子というのは、同じような形の大きさの違うものを 順々に中に入れていくことです。 一番わか…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」終章「嘘と新型ネジ」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 終章は「嘘と新型ネジ」というタイトルです。 半沢直樹の実家は半沢樹脂工業を営んでいます。 この終章では実家が出てきます。 銀行に入行が決まった頃の半沢とその父が話している場面から始まり…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第七章「水族館日和」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 第七章は「水族館日和」というタイトルです。 銀行とはあまり関係ないタイトルのようにも見えますね。 水族館も銀行からの融資があるから、経営が成り立っている。 その意味では水族館も銀行と関…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第六章「銀行回路」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 第六章のタイトルは「銀行回路」です。 銀行回路というのはどういう意味でしょうか? 回路の意味は、エネルギーなどが出て、また元の位置に戻るまでの道筋。 銀行の回路というのは、人の流れとい…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第五章「黒花」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 第五章のタイトルは「黒花」です。 半沢直樹の奥さんの名前をご存知でしょうか? 「花」ですよね。 タイトルの中にも花の文字があります。 この章でいよいよ半沢直樹の上司である 支店長の浅野を…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第四章「非護送船団」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 第四章は「非護送船団」というタイトルです。 護送船団方式という言葉を聞いたことがあると思います。 第四章の中に、護送船団方式の説明が少しあります。 章のタイトルの中にも護送船団という言…

銀翼のイカロスのモデルはJAL再生タスクフォース?

銀翼のイカロスを読んでいると、JALの再建がどうしても思い浮かんでしまいます。 銀翼のイカロスはフィクションですから、実際の企業などには関係がありません。 でも、JALがモデルになっているのは当たり前ですよね。 実際のJAL再建は会社更生法の適用から2…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第三章「コークス畑と庶務行員」の感想

池井戸潤さんの小説「俺たちバブル入行組」を読みました。 第三章は「コークス畑と庶務行員」です。 コークス畑のコークスとはどのようなものでしょうか? 少し調べてみることにしました。 コークスというのは、石炭を乾留(蒸し焼き)した燃料のこと。 製鉄…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第二章「バブル入行組」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 第二章は「バブル入行組」です。 この章では、バブル入行組の現在の状況が描かれています。 半沢直樹もこのバブル入行組の一人です。 バブル崩壊後、バブル入行組はあまり恵まれていませんね。 不…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」第一章「無責任論」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 第一章は「無責任論」というタイトルになっています。 無責任論というのはどのようなものなのか? すぐにわかりました。 支店長の浅野のことです。 西大阪スチールの粉飾が見抜けず、融資の五億の…

池井戸潤「オレたちバブル入行組」序章「就職戦線」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。 序章は「就職戦線」というタイトルになっています。 半沢直樹が産業中央銀行に就職する場面が描かれています。 就職戦線ということで、かなり熾烈なものがあるのかと思いましたが それほど熾烈と…

池井戸潤「銀翼のイカロス」のあらすじが面白い

池井戸潤さんの小説「銀翼のイカロス」を読みました。 期待していましたが、やはり面白いです。 半沢直樹シリーズの最新作としてかなりの人気のようです。 やはり面白いのは、あらすじが練られているからでしょうね。 日本航空つまりJALの再建をモデルにして…

「七つの会議」第八話「最終議案」の感想

池井戸潤さんの小説「七つの会議」を読みました。 いよいよ最後の第八話になりました。 タイトルは「最終議案」です。 腐った体質の企業にはメガトン級の衝撃が必要になる。 これは八角民夫の言葉を要約したものです。 第八話では、この八角があらすじの中心…

「七つの会議」第七話「御前会議」の感想

池井戸潤さんの小説「七つの会議」を読みました。 第七話は「御前会議」というタイトルです。 いよいよあらすじもクライマックスになってきているようです。 東京建電の問題が、親会社のソニックに知られてしまいます。 その対応のためにに開かれた会議が「…

「七つの会議」第六話「偽ライオン」の感想

池井戸潤さんの小説「七つの会議」を読みました。 第六話は「偽ライオン」というタイトルになっています。 偽ライオンというタイトルでどんなあらすじになるのか? 第六話は営業部長である北川が中心に話が進みます。 以前北川は仕事で好成績を収め、ライオ…

「七つの会議」第五話「社内政治家」を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「七つの会議」の第五話を読みました。 タイトルは「社内政治家」です。 佐野というカスタマー室の人物が中心であらすじが進んでいきます。 カスタマー室ですから、お客様からのクレームが集まってきます。 そのクレームに対応しながら、…

「七つの会議」第四話「経理屋稼業」を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「七つの会議」を読みました。 第四章のタイトルは「経理屋稼業」になっています。 経理担当の新田という人物が中心のあらすじになっています。 経理担当の新田は、営業第一課のコストが削減されていないことに気がつきます。 そこから営…

「七つの会議」第三話「コトブキ退社」を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「七つの会議」を読みました。 第三話は「コトブキ退社」というタイトルです。 コトブキ退社の意味はご存知ですよね。 女性が結婚で退社するときの言葉として使われます。 男性に使われることは聞いたことがないように思います。 ですから…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」の第十話「晴子の夏」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読みました。 いよいよ最後の章になりました。 第十話は「晴子の夏」というタイトルです。 この第十話では、滝野が行なった不正が更に明らかになっていきます。 無断欠勤している西木のことも明らかになりま…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」の第九話「ヒーローの食卓」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読みました。 シャイロックの子供たちも終盤です。 第九話は「ヒーローの食卓」というタイトルです。 支店のエースと言われた銀行員が、この第九話の中心になります。 輝かしい成績も、全て不正だったことが…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第八話「下町蜃気楼」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読みました。 一つ一つの章が独立しているように思いましたが、 実はすべてがつながっているということがわかります。 この第八話「下町蜃気楼」もつながりのひとつです。 下町蜃気楼では、支店で行なわれて…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第七話「銀行レース」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」の第七話を読みました。 タイトルは「銀行レース」です。 銀行では出世のためのレースが熾烈なようですね。 それは池井戸潤さんの小説を読むと良くわかります。 ドラマ「半沢直樹」でもそれが映像になっていま…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」の第六話「キンセラの季節」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」をよみました。 第六話は「キンセラの季節」というタイトルです。 この章では、無断欠勤している西木という銀行員の代わりの銀行員の話です。 名前は竹本直樹。 この人物も出世のためにがんばっていた人物です…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第五話「人体模型」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読みました。 第五話は「人体模型」というタイトルです。 人体模型と銀行というのは、まったく結びつかないですね。 人体模型というのは、理科室などにおいてあるもの。 理科室には銀行に関係あるものはなさ…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第四話「シーソーゲーム」の感想

シャイロックの子供たちを読みました。 ここでは第四話「シーソーゲーム」の感想をご紹介したいと思います。 「シーソーゲーム」では、遠藤拓治という銀行員がメインの話が展開します。 課長代理の遠藤は、結果が出なくて悩んでいます。 同じ課長代理の滝野…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第三話「みにくいアヒルの子」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読んでいます。 第三話のタイトルは「みにくいアヒルの子」です。 みにくいアヒルの子は、実は白鳥の子で大人になると美しくなります。 そんなみにくいアヒルの子と、何か関係があるのでしょうか? 第三話の…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第二話「傷心家族」の感想

池井戸潤さんの小説を読んでいます。 今回は「シャイロックの子供たち」を読みました。 その第二話を読んだ感想を書いてみたいと思います。 タイトルは「傷心家族」になっています。 友野という銀行員がこの第二話の中心になっています。 私立大学を卒業して…

池井戸潤「シャイロックの子供たち」第一話「歯車じゃない」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読みました。 第一話は「歯車じゃない」というタイトルになっています。 この小説のシャイロックというのはどういう意味かわかりますか? シャイロックはシェークスピアの「ヴェニスの商人」に出てくる金貸し…

池井戸潤「銀翼のイカロス」終章「信用の砦」の書評

いよいよ銀翼のイカロスも終章になりました。 タイトルは「信用の砦」です。 信用というのは、銀行の商売道具ですよね。 信用があるから貨幣経済が成立しているのですから、 その貨幣を使ったビジネスをしている銀行にとっての商売道具です。 信用の砦という…