池井戸潤「オレたち花のバブル組」第一章「銀行入れ子構造」の感想
池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。
第一章は「銀行入れ子構造」というタイトルです。
入れ子構造というのはどういうことでしょうか?
入れ子というのは、同じような形の大きさの違うものを
順々に中に入れていくことです。
一番わかりやすい例は、ロシアの民芸品であるマトリョーシカです。
大きな人形の中に小さな人形が入っているものです。
入れ子構造とは、マトリョーシカのような構造のことですね。
銀行入れ子構造というのは、そんな構造のことなのでしょうか?
銀行の入れ子は、合併したときに起こるようです。
半沢直樹がいる東京中央銀行は、2つの銀行が合併して出来ています。
この合併によって一つの銀行に2つの銀行が入れ子になっている。
その構造を銀行入れ子構造というようですよ。
やはり合併しても、派閥のようなものが存在するので、
いろんな場面で問題が発生したりしてしまうことになります。
旧S、旧Tなどと称してお互いを呼んでいるところを見ると、
かなりこの入れ子構造の根は深いようです。
銀行の存続自体が危ぶまれるような問題が起こっているときにのんきなものです。
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小説を購入したいという場合はこちらを参考にしてください。
レビューなども参考になりますよ。