池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

池井戸潤「下町ロケット」第七章「リフト・オフ」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第七章は「リフト・オフ」というタイトルになっています。 この章では、品質試験をパスした佃製作所のバルブが、 いよいよ燃焼実験を迎えたところから始まります。 ロケットを打ち上げるためには、絶対に…

池井戸潤「下町ロケット」第六章「品質の砦」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第六章は「品質の砦」というタイトルになっています。 佃製作所は、ロケットのバルブを供給するためにテストを受けています。 帝国重工に提出している試作品は、佃製作所の自信作でした。 しかし、この試…

池井戸潤「下町ロケット」第五章「佃プライド」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第五章のタイトルは「佃プライド」です。 佃製作所は、帝国重工にロケットの部品を供給したいと提案しています。 そこで帝国重工は、部品供給ができるかテストが必要だといいます。 しかし、このテストは…

池井戸潤「下町ロケット」第四章「揺れる心」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第四章は「揺れる心」というタイトルです。 佃社長は帝国重工に部品供給したいと申し出ています。 佃製作所の持っている特許技術を使ったバルブシステムの供給です。 ロケットに使われる部品として使われ…

池井戸潤「下町ロケット」第三章「下町ドリーム」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第三章は「下町ドリーム」というタイトルです。 下町ドリームというタイトルは、佃製作所の夢ということでしょう。 佃製作所の夢、佃社長の夢は自社のロケットを飛ばすこと。 この大きな夢を実現させるた…

池井戸潤「下町ロケット」第二章「迷走スターダスト計画」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第二章は「迷走スターダスト計画」というタイトルです。 スターダスト計画は、帝国重工が手がけるロケット打ち上げの計画です。 そのスターダスト計画の肝になる技術は、佃製作所が特許を持っています。 …

池井戸潤「下町ロケット」第一章「カウントダウン」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 第一章のタイトルは「カウントダウン」です。 下町ロケットというタイトルですから、このカウントダウンは ロケット打ち上げのときのカウントダウンかと思ったら違います。 資金繰りのカウントダウンです…

池井戸潤「不祥事」第八章「不祥事」の感想

池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。 第八章のタイトルは「不祥事」です。 小説のタイトルがこの章のタイトルになっています。 そしてこの章が最終章になります。 不祥事というタイトルどおり、ものすごい不祥事が起こります。 伊丹百貨店の全従業員…

池井戸潤「不祥事」第七章「彼岸花」の感想

池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。 第七章のタイトルは「彼岸花」です。 彼岸花が、真藤部長のところに届く場面からこの章が始まります。 この彼岸花には深い意味が込められています。 彼岸花には銀行内部の出世に関することが絡んでいるようです…

池井戸潤「不祥事」第六章「過払い」の感想

池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。 第六章のタイトルは「過払い」です。 過払い、というのは簡単に言うと払いすぎということですよね。 ところで、銀行って1円でも計算が合わなければ帰れない、 という話を聞いたことがありますよね。 本当に1円…

池井戸潤「不祥事」第五章「荒磯の子」の感想

池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。 第五章は「荒磯の子」というタイトルになっています。 この章では、開設屋の話が中心になっています。 開設屋というのは、銀行で当座預金を開設して儲けようとする人間のことです。 当座預金をたくさん開設して…

池井戸潤「不祥事」第四章「主任検査官」の感想

池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。 第四章は「主任検査官」というタイトルになっています。 金融庁はいくつかのセクションがあります。 総務企画局、検査局、監督局、証券取引等監視委員会、公認会計士・監査審査会という部署になります。 主任検…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」エピローグの感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 この小説、最後は短いエピローグがあります。 青島製作所のその後、そして野球部のその後が書かれています。 社会人野球を題材にした小説というのは初めて読みました。 社会人野球というと、あ…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第九章「ルーズヴェルト・ゲーム」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第九章は「ルーズヴェルト・ゲーム」というタイトルです。 小説のタイトルがこの第九章のタイトルになっています。 この章が、クライマックスになっているということですね。 社会人野球の東京…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第八章「株主総会」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第八章のタイトルは「株主総会」です。 青島製作所は、ミツワ電器から経営統合の提案を受けていました。 青島製作所としては、経営統合にはメリットがないということで拒否しています。 しかし…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第七章「ゴシップ記事」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第七章は「ゴシップ記事」というタイトルです。 青島製作所野球部は、沖原というすごいピッチャーを新しく部員にしました。 しかし、この沖原にゴシップ記事が出てきます。 高校時代のことが書…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第六章「六月の死闘」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルトゲーム」を読みました。 第六章のタイトルは「六月の死闘」です。 このタイトルにはいろんな意味があるように感じます。 野球部は、存続をかけて試合にのぞんでいます。 この試合はなんとしても勝たなければならない。 青…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第五章「野球部長の憂鬱」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルトゲーム」を読みました。 第五章は「野球部長の憂鬱」というタイトルです。 ルーズヴェルト・ゲームでは、本業と野球部の両方が 同時進行で話が進んでいきます。 青島製作所の野球部長ほど、憂鬱なポジションはないのかも…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第四章「エキシビションゲーム」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第四章のタイトルは「エキシビションゲーム」です。 青島製作所では、野球大会が行なわれます。 その野球大会は各部署を中心にしたチームのトーナメントになっています。 そのトーナメントで優…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第三章「ベースボールの神様」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第三章のタイトルは「ベースボールの神様」です。 ベースボールの神様というと、一般的にはベーブ・ルースでしょうか。 でもこの章ではベーブ・ルースはでてきません。 青島製作所の野球部は、…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第二章「聖域なきリストラ」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第二章のタイトルは「聖域なきリストラ」です。 聖域なきリストラ、なりふり構わないコストカットでしょうか。 当然野球部の存続自体が、どうなのかということになります。 青島製作所の野球部…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第一章「監督人事」の感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 第一章のタイトルは「監督人事」です。 青島製作所には野球部があります。 この青島製作所の野球部が、プロローグでぼろ負けしていたチームです。 これまで青島製作所野球部の監督をしていた村…

池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」プロローグの感想

池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。 まずはプロローグから始まります。 野球の試合の場面から始まっています。 7対0 九回裏ツーアウトの場面。 野球はどんな場面からでも逆転の可能性があります。 しかし、かなり望み薄の場面で…

池井戸潤「下町ロケット」プロローグの感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。 最初はプロローグから始まります。 プロローグから始まると言うことは、小説につながる重要な部分。 おろそかには出来ません。 ここではロケットを打ち上げるシーンから始まります。 主人公である佃航平は…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第八章「ディープスロートの憂鬱」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第八章「ディープスロートの憂鬱」というタイトルです。 そしてこの小説の最終章になっています。 この章では、タミヤ電機の転貸資金に関係する 銀行関係者のことが書かれています。 転貸資金とい…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第七章「検査官と秘密の部屋」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第七章のタイトル「検査官と秘密の部屋」です。 この章は、金融庁検査のクライマックスになっています。 東京中央銀行と伊勢島ホテルの運命が決まります。 東京中央銀行には、伊勢島ホテルが不良…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第六章「モアイの見た花」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第六章のタイトルは「モアイの見た花」です。 タイトルだけを見ると何のことだかわかりません。 でも、この第六章はかなり重要なところです。 金融庁に見られてはまずい書類、それを黒崎が探して…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第五章「カレンダーと柱の釘」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第五章は「カレンダーと柱の釘」というタイトルです。 第五章は、タミヤ電機に出向している近藤が中心のあらすじです。 タミヤ電機の融資に関して、かなり核心的な部分まで近藤は詰めていきます。…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第四章「金融庁の嫌な奴」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第四章は「金融庁の嫌な奴」というタイトルになっています。 いよいよ金融庁検査が始まります。 この金融庁検査を乗り切るかどうか、それが東京中央銀行の運命を決めます。 そして伊勢島ホテルの…

池井戸潤「オレたち花のバブル組」第三章「金融庁検査対策」の感想

池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。 第三章のタイトルは「金融庁検査対策」です。 この章で伊勢島ホテルの社長、湯浅威と半沢直樹が会います。 実は湯浅は半沢のことを知っていました。 湯浅自身が、中野渡頭取に半沢直樹を指名した…