池井戸潤「鉄の骨」第一章「談合課」の感想
池井戸潤さんの小説「鉄の骨」を読みました。
第一章は「談合課」というタイトルになっています。
主人公は富山平太という男性。
中堅ゼネコンの一松組に勤めています。
建設現場に働いている富山平太は、業務課へ異動になります。
この業務課は、通称談合課と呼ばれる課になります。
談合というのは、世論では悪のイメージがありますね。
私も談合というのは良いイメージがありません。
談合というものは違法なものですから、そのイメージが当然です。
ところでそもそもなぜ違法なのでしょうか?
違法の理由も知らないで悪と決め付けるのも良くないかもしれません。
違法という時点でそれを知る必要もないのかもしれませんが、
知っていて損することはないでしょう。
そこで少し調べてみました。
自由競争の原理に反するから、というのが理由になります。
価格というのは自由に決めるものです。
しかし談合となると、最初から入札価格が決まってしまう。
自由競争ではなくなってしまいますね。
ですから禁止されるというのが理由なんです。
すごく簡単な理由で、誰にでもわかるものです。
しかし、談合というものはなくなる気配はありません。
なぜなのでしょうか?
その理由は、この鉄の骨という小説の中にありました。