池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

池井戸潤 「最終退行」第二章 旋回 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「最終退行」の第二章を読みました。 タイトルは「旋回」です。 銀行の内部のしがらみのような内容からスタートします。 融資を受けた企業が挨拶に来たかと思うと、融資に難航している 中小企業の社長がやってきたり・・・ そしてこの章で…

池井戸潤 「最終退行」第一章 傾斜 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「最終退行」の第一章を読みました。 タイトルは「傾斜」です。 傾斜というと傾きのことですが、どんな内容なのでしょう? 主人公は蓮沼鶏二という銀行員。 東京第一銀行羽田支店の副支店長です。 その蓮沼におかしな稟議が上がってくると…

池井戸潤 「最終退行」序章を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「最終退行」を読みました。 まずは序章です。 最終退行というのは、銀行を最後に退社することのようです。 最終退行キーというカギを使って帰るようです。 さて序章では、あの有名なM資金について書かれています。 この小説はM資金が出て…

池井戸潤 「銀行借り入れはこうする」を読んだ感想

池井戸潤さんの書かれた「銀行借り入れはこうする」を読みました。 これは小説ではないのですが、池井戸潤さんの本なので読んでみたのです。 副題が「貸し渋りに勝つ」です。 初版が1998年ですので、少し古い本ですが、とても勉強になりました。 主に中…

池井戸潤 「民王」 第六章 我らが民王 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」の第六章を読みました。 タイトルは「我らが民王」です。 いよいよ最終章ですよ。 総理と息子の運命は、そしてそのほかの人たちの運命は? この入れ替わりの事件は、とても複雑な問題が絡んでいます。 だれがこの状態を引き起こし…

池井戸潤 「民王」 第五章 スキャンダル を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」の第五章を読みました。 タイトルは「スキャンダル」です。 総理大臣にはスキャンダルはつき物ですね。 ところが今回は総理ではない人のスキャンダルです。 政治家にありがちな愛人問題。 愛人問題に限らずスキャンダルのない政治…

池井戸潤 「民王」 第四章 キャンパスライフ を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」の第四章を読みました。 タイトルは「キャンパスライフ」です。 総理大臣のことばかり考えてしまいますが、 当然その息子の生活もどうなっているのかが気になりますね。 ということでキャンパスライフという章に入りました。 息子…

池井戸潤 「民王」 第三章 極秘捜査 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」の第三章を読みました。 タイトルは「極秘捜査」です。 極秘捜査になるのは当然です。 総理と息子が入れ替わったということを公にするわけにはいきません。 しかし、どうやら入れ替わったのは、総理親子だけではないようです。 ほ…

池井戸潤 「民王」 第二章 親子漫才 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」の第二章を読みました。 タイトルは「親子漫才」です。 総理とその息子の話ですが、親子漫才とはどのようなものなのでしょう? なんとなく想像が出来そうですが、先を読んでみました。 この民王は、総理である父親とその息子との…

池井戸潤 「民王」 第一章 御名御璽 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」を読みました。 第一章は「御名御璽」というタイトルです。 御名というのは天皇のお名前であり、御璽というのは天皇のお印のこと。 つまり御名御璽という言葉は、天皇陛下の署名捺印があるということです。 麻生元総理が総理にな…

池井戸潤 「民王」 プロローグを読んだ感想

池井戸潤さんの小説「民王」を読みました。 民王というのはかなり意味がありそうなタイトルですね。 国民の王ということですよね。 期待も高まってくるタイトルです。 この小説「民王はまずプロローグから始まります。 主人公は武藤泰山。 首相である田辺が…

金融探偵 第七章 「常連客」の感想

金融探偵の第七章を読みました。 タイトルは「常連客」です。 常連客というからには、金融探偵に相談に来る常連客がいるのかと思ったら違いました。 常連客というのは、マッサージ店にくる常連客です。 主人公の大原が、就職活動に疲れ肩が凝っているので 紹…

金融探偵 第六章 「人事を尽くして」の感想

金融探偵の第六章を読みました。 タイトルは「人事を尽くして」です。 人事を尽くして、というと続くのは天命を待つです。 さてどんな内容になっているのでしょうか? 主人公の大原は、金融探偵ですが、就職活動も行なっています。 元銀行員ですから、銀行に…

金融探偵 第五章 「藤村の家計簿」の感想

金融探偵の第五章を読みました。 タイトルは「藤村の家計簿」です。 家計簿というのは、一番小さな単位の金融でしょうか? この家計簿が、前章のノートとどのような関係があるのか? いろんな疑問を持ちながら読んでいました。 昔のフランスを舞台にした壮大…

金融探偵 第四章 「誰のノート?」の感想

池井戸潤さんの金融探偵の第四章を読みました。 タイトルは「誰のノート?」です。 金融探偵には、いろんな相談が寄せられます。 資金繰りなどだけではないのが面白いところです。 「誰のノート」もそんな相談でした。 依頼人の貸金庫を開けると、そこのノー…

金融探偵 第三章 「眼」 の感想

金融探偵の第三章を読みました。 タイトルは「眼」です。 金融と眼というのはどのような関係があるのでしょうか? 想像が出来ないですが、読んでいるとわかってきました。 自分の意思とは関係のない幻が見える。 その幻にどのような意味があるのかを調べる。…

金融探偵 第二章 「プラスチック」の感想

金融探偵の第二章を読みました。 タイトルは「プラスチック」です。 プラスチックというのはどのような内容なのか? おおよそ金融探偵という内容から想像出来ないタイトルです。 ジオラマをご存知でしょうか? ほとんどの部分はプラスチック出来ていますよね…

池井戸潤 「金融探偵」 第一章 銀行は辞めたけど の感想

池井戸潤さんの小説「金融探偵」を読みました。 第一章は「銀行は辞めたけど」というタイトルです。 主人公は大原次郎。 タイトル通り元銀行員です。 元銀行員ということで、金融を絡めた探偵をする内容ですね。 章ごとにストーリーの区切りがありますので、…

かばん屋の相続 第六章 かばん屋の相続 を読んだ感想

池井戸潤さんの小説「かばん屋の相続」の第六章を読みました。 タイトルは、この小説のタイトルと同じ「かばん屋の相続」です。 かばん屋と相続というあまり結びつかないものがならんでいますので、 いったいどんな内容なのかという気持ちで読んでいました。…

かばん屋の相続 第五章 妻の元カレを読んだ感想

かばん屋の相続 第五章を読みました。 タイトルは「妻の元カレ」です。 銀行とはおおよそ関係なさそうなタイトルがついていますが、 どんな内容なのかと興味津々で読みました。 銀行員とその妻がメインのストーリーです。 内容はロスジェネ世代やベンチャー…

かばん屋の相続 第四章 芥のごとく を読んだ感想

池井戸潤さんの「かばん屋の相続」第五章を読みました。 タイトルは「芥のごとく」です。 芥の意味を調べてみると、ゴミとかチリという意味です。 ゴミのごとくということが、このタイトルの意味なんですね。 中小企業を、銀行ではそのように扱っているので…

かばん屋の相続 第三章 手形の行方

池井戸潤さんの小説「かばん屋の相続」第三章を読みました。 タイトルは「手形の行方」です。 銀行は手形割をしますので、当然手形を扱うことがあります。 その手形を巡った事件が銀行内部に起こります。 手形というのは、ただの紙のように思ってしまいます…

かばん屋の相続 第二章 セールストークの感想

池井戸潤さんの小説「かばん屋の相続」の第二章を読みました。 セールストークという題名ですね。 セールストークという題名ですが、 内容はそこから想像できるものではありませんでした。 銀行と中小企業との関係に関する物語ですが、 さらに銀行内部の問題…

池井戸潤 「かばん屋の相続」 第一章 十年目のクリスマスの感想

かばん屋の相続の第一章を読みました。 この小説は1章ごとに物語が完結して、登場人物も変わります。 第一章は「十年目のクリスマス」です。 主人公は永島慎司という銀行員。 そして中小企業の社長神室彦一との物語が、この十年目のクリスマスです。 中小企…

池井戸潤「不祥事」の感想をまとめて

不祥事の感想をまとめてみたいと思います。 東京第一銀行本店事務部事務管理グループ調査役の相馬健とそのアシスタントの花咲舞の物語です。 支店の営業課の臨店指導を通して事件を解決するミステリーになっています。 銀行にミステリーなんてあるのかと思い…

腐魚

不祥事の第三章は「腐魚」というタイトルです。 どんな意味なのか、内容を読んでみました。 どうやらアホ御曹司のことが腐魚のようです。 しっかりものの花咲舞には、許せない人物ですよね。 案の定しっかりと活を入れていました。 気持ちのよい対応ですね。…

「不祥事」第二章 三番窓口

不祥事の第二章である「三番窓口」を読みました。 窓口、つまりテラーの仕事が中心のテーマになっている章です。 しかも三番窓口という狙い撃ち状態です。 どんな内容に名っているのでしょうか、と思いながら読んでいました。 テラーの仕事というのは、本当…

不祥事 第一章 激戦区

不祥事を読み始めました。 タイトルはかなりよろしくないイメージがあります。 でもこれはドラマ「花咲舞が黙っていない」の原作ですよね。 ドラマは少し見ましたので、内容はなんとなく知っています。 そこで、この不祥事を読んでみようと思いました。 まず…

仇敵を読んだ感想

池井戸潤さんの仇敵を読みました。 池井戸ワールド炸裂という感じの小説です。 初期の小説のようですが、今でも面白さは変わりません。 半沢直樹を見ていた人は、仇敵もかなり面白く読めるのではないでしょうか。 私が感心したのは、ストーリーの構成という…

「空飛ぶタイヤ」を読んで

池井戸潤さんの「空飛ぶタイヤ」を読みました。 以前に読んだことがあるのですが、もう一度読んでみることにしました。 タイヤ脱落事故と大手自動車メーカーのリコール隠しをテーマにした作品。 小説の概要としては、運送会社のトラックのタイヤが外れて、歩…