池井戸潤「オレたちバブル入行組」第二章「バブル入行組」の感想
池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。
第二章は「バブル入行組」です。
この章では、バブル入行組の現在の状況が描かれています。
半沢直樹もこのバブル入行組の一人です。
バブル崩壊後、バブル入行組はあまり恵まれていませんね。
不良債権で身動きが取れなくなった銀行の運命に振り回されるかのように。
そして半沢直樹は、過去最大のピンチに立たされています。
資金の流れは、企業の血液の流れのようなもの。
企業の健康状態が資金の流れでわかることもあります。
利益が出ていて黒字でも、経営状態が危ない企業もあります。
逆に赤字でも、経営状態が良いといえる企業もあるのです。
赤字ではあるけれど、赤字が少しずつ減っているような場合。
しかもそれが本業からの利益であれば、この企業は良いと判断されることもあります。
逆に黒字でも営業利益が赤字であれば、危ないと判断されることも。
素人には資金の流れを読み解くのはかなり難しいものです。
しかし、銀行員といっても資金の流れを読むことが難しいこともあるようです。
資金の流れをずっと見ていても、何もみえてこないこともあるようですよ。
数字とにらめっこしているだけというのは、何ともむなしい気がします。
しかし、その資金の流れを読み解く必要があるのですから仕方がない。
読み解こうとしなければ、何も始まらないわけですから。
半沢直樹も西大阪スチールの資金の流れを解明しようとしています。
そこから見えてきたものが、かなり重要なものでした。
さて、何が見えてきたのでしょうか?
面白くなってきましたね。
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レビューなども参考になりますよ。