池井戸潤「シャイロックの子供たち」第五話「人体模型」の感想
第五話は「人体模型」というタイトルです。
人体模型と銀行というのは、まったく結びつかないですね。
人体模型というのは、理科室などにおいてあるもの。
理科室には銀行に関係あるものはなさそうな気がします。
さて、どんな内容なのでしょうか?
人事部の坂井寛という銀行員が、このあらすじの中心です。
坂井寛はある銀行員の人生を頭に思い描いています。
出身校、研修、どの支店で勤務したのか?
そんなことを考えながら、どんな人物なのかを想像してるようです。
資料を読むたびに、それはまるで頭の中の人体模型に粘土を貼り付けていくように。
人体模型から徐々に生身の人間にしていく作業とでもいうのでしょうか?
いろんな銀行員がいて、一枚の辞令でその銀行員の運命が決まる。
いったい銀行員の人生って何なのか?
そんなことを考えているのです。
人の人生を人体模型に絡めるのは面白いですね。
銀行員というのはそんな発想の人物が多いのでしょうか?
そんな中ある人物のことも考え始めます。
無断欠勤している銀行員について。
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シャイロックの子供たちを読みたい方はこちらを参考にしてください。