池井戸潤「オレたちバブル入行組」第七章「水族館日和」の感想
池井戸潤さんの小説「オレたちバブル入行組」を読みました。
第七章は「水族館日和」というタイトルです。
銀行とはあまり関係ないタイトルのようにも見えますね。
水族館も銀行からの融資があるから、経営が成り立っている。
その意味では水族館も銀行と関係があると言えます。
しかし水族館日和ですからね。
日和と付くと、天気のことになってしまいます。
銀行と離れてしまうような気がしますが。
水族館に行ったのは、支店長である浅野とその家族。
その日は、まさに水族館日和といえる日だったようです。
浅野は半沢の送った花を名乗るメールで、精神的に追い詰められています。
その一方で家族サービスとして水族館に行っています。
本当は家族サービスなんてしている余裕はないのでしょう。
この状況はかなりつらいですね。
浅野は半沢をだまして責任を取らせようとした、本当に嫌なやつですよね。
でも、この状況には少し同情してしまいます。
もちろん自分自身が招いた、身から出たさびです。
でもちょっと自分がその立場だったらと想像してしまいました。
半沢直樹の10倍返しというのは、本当に恐ろしいものです。
味方になるとこれほど頼もしい男はいませんよね。
でも、敵に回すとこれほど恐ろしい男もいません。
敵にならないようにするには、間違ったことをしなければ良いだけですが。
浅野も東田も相当に間違ってしまったようですね。
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小説を購入したい方はこちらを参考にしてみてください。
レビューなども参考になりますよ。