池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

池井戸潤「シャイロックの子供たち」の第九話「ヒーローの食卓」の感想

池井戸潤さんの小説「シャイロックの子供たち」を読みました。

 

シャイロックの子供たちも終盤です。

 

第九話は「ヒーローの食卓」というタイトルです。

 

支店のエースと言われた銀行員が、この第九話の中心になります。

 

輝かしい成績も、全て不正だったことがばれてしまった滝野。

 

その滝野の家庭の食卓からあらすじは始まります。

 

なぜ不正を行なったのか?

 

取引した相手はどんな人物なのか?

 

そのあたりのことがこの第九話で明らかになるのです。

 

ノルマを課されて、絶対に達成しなければならない。

 

そんなプレッシャーの中にいると、不正に手を染めることがあるのでしょうか?

 

責任感が強ければ強いほど、プレッシャーが強くなる。

 

そんな心の隙間に上手く入り込んでくるのが、不正への誘いなんでしょう。

 

しかし、それは言い訳に過ぎないというのは普通の考えの人ならわかります。

 

不正はいつかはバレて、大きな代償を払わなければならない。

 

やはり今の問題を先延ばしにしていることが問題なのですね。

 

現実から逃れるために不正に走ることはどんな結末になるのか?

 

この第九話で明らかになったように思います。

 

シャイロックの子供たち (文春文庫)

 

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シャイロックの子供たちを読みたい方はこちらを参考にしてください。