池井戸潤「オレたち花のバブル組」第二章「精神のコールタールな部分」の感想
池井戸潤さんの小説「オレたち花のバブル組」を読みました。
第二章のタイトルは「精神のコールタールな部分」です。
どうもタイトルが意味不明な部分がありますね。
この章は、半沢直樹と動機の近藤直弼が中心のあらすじになっています。
精神のコールタールは、近藤に関することなんです。
近藤は現在タミヤ電機に出向しています。
東京中央銀行からの出向です。
近藤は、銀行の激務で精神を病んでしまったことがあります。
それによって銀行にいられなくなり、出向になってしまっています。
近藤の病気は治っているようですが、ストレスなどがたたまってくると、
精神の中でコールタールが出てきて少しずつ覆ってしまうようです。
心をコールタールが覆ってしまうということのようです。
その近藤はタミヤ電機では銀行からの出向ということで、
当然のように融資を受けてくる担当になっています。
銀行にお願いして融資してもらえるようにすることです。
ところがなかなか融資をしてもらえない状態です。
さらに社内でも銀行からの出向ということで、あまり良い扱いを受けていません。
コールタールが出てくる要素が満載の状態です。
そんな中にいながら近藤は、会社を良くするために立ち上がろうとします。
それがコールタールを消し去ることになります。
近藤は自分で立つことを決意するのです。
そしてこの章でタミヤ電機と伊勢島ホテルとの小さな関係が出てきました。
ここからあらすじは、いろんな関係者を巻き込んでいきます。
それが面白いところです。
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レビューなども参考になりますよ。