池井戸潤「シャイロックの子供たち」の第十話「晴子の夏」の感想
いよいよ最後の章になりました。
第十話は「晴子の夏」というタイトルです。
この第十話では、滝野が行なった不正が更に明らかになっていきます。
無断欠勤している西木のことも明らかになります。
しかし、最後の最後にさらに話がすごい方向に向かっていきます。
単なる晴子の想像なのか、事実なのか?
やはり池井戸潤さんの小説は、最後まで気が抜けません。
最後にこんな展開になるなんて。
シャイロックの子供たちは、金貸しの子供たち。
金貸しというのは、いろんな知恵を持っているのですね。
それをどのように使うかで、運命がガラリと変わってしまう。
滝野のように破滅に向かってしまうもの。
しかし上手に使うものもいるのかもしれません。
晴子の想像の人物は、その知識を上手く利用したようです。
それによって迷惑がかかる人間が当然いるわけですが、
そんなことは関係ないとでも言うかのように鮮やかに目的を達成する。
その目的は本当に達成されたのでしょうか?
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シャイロックの子供たちを読みたい方はこちらを参考にしてください。