池井戸潤「シャイロックの子供たち」第二話「傷心家族」の感想
池井戸潤さんの小説を読んでいます。
今回は「シャイロックの子供たち」を読みました。
その第二話を読んだ感想を書いてみたいと思います。
タイトルは「傷心家族」になっています。
友野という銀行員がこの第二話の中心になっています。
私立大学を卒業して銀行に入社。
その後は順調に出世街道を歩んでいた人物です。
しかし、ある時点で躓いてしまいます。
ドラマの「半沢直樹」や「花咲舞が黙っていない」を見た方ならわかると思いますが、
銀行では一つのミスでその後の銀行員生活を棒に振ることになります。
トップにまで上り詰める人というのは、汚点がまったくないようですね。
融資の焦げ付きなども昇進には当然マイナスになるようです。
昇進街道からハズレそうになっている友野は、なんとか出世しようと努力しています。
しかし、やはりそう簡単に結果は出てきません。
銀行員の出世は転勤が基準になるようです。
友野はなかなか転勤できないため、妻から「まだ転勤しないの」と聞かれる始末。
仕事と家庭の両方からのプレッシャーというのはかなりつらいでわかっているすね。
一切のプライドを捨ててしまえば、楽になるのはわかっているのですが、
そのプライドが本当に分厚いものなんですよね。
そんな友野の努力が実るのはいつなのでしょうか?
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シャイロックの子供たちを読みたい方はこちらを参考にしてください。