池井戸潤「銀翼のイカロス」のあらすじが面白い
期待していましたが、やはり面白いです。
半沢直樹シリーズの最新作としてかなりの人気のようです。
やはり面白いのは、あらすじが練られているからでしょうね。
しかし、銀翼のイカロスはまったく違った展開を見せています。
正直、JALの再建については申し訳程度という感じです。
だからこそ面白いのかもしれません。
JALの再建をモデルにしただけなら、銀行が債権放棄して終わり。
まったく話の展開がありません。
ところが銀翼のイカロスは、そんなことでは終わりません。
半沢直樹に対抗する巨大な権力が出てきます。
重要なのは、半沢直樹とこの巨大権力との戦いです。
普通の銀行なら、この巨大権力の言うことは聞いてしまうでしょうね。
しかし、半沢直樹は普通の銀行員ではないのはご存知でしょう。
しっかりと自分が正しいと思う道を進んでくれます。
半沢がすごいのは、後ろめたいことを隠蔽しようという意思がないこと。
大企業になると、どうしても都合の悪いことは隠蔽しようとします。
半沢直樹はまったく逆の考えです。
銀行の信用は目先のものを隠蔽することで維持することはできない。
むしろ公開することで銀行の信用は保たれる。
これが半沢直樹の基本の考え方のようですね。
半沢のこの考えは、銀翼のイカロスの最後に炸裂します。
そこから東京中央銀行の浄化が始まるのです。
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