池井戸潤「不祥事」第六章「過払い」の感想
池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。
第六章のタイトルは「過払い」です。
過払い、というのは簡単に言うと払いすぎということですよね。
ところで、銀行って1円でも計算が合わなければ帰れない、
という話を聞いたことがありますよね。
本当に1円が合うまで帰らないそうですよ。
1円ぐらい誰かが出しておけば?と思いますがそれは出来ません。
銀行では、銀行員個人がお金を補填するということは、
お客様のお金を抜く行為の裏返しとされています。
ですから銀行員個人が補填することは、絶対にご法度なんです。
そんな銀行で過払いがあると大変なことになります。
今回のこの章での過払い金は100万円という大金。
100万円の過払いを巡って、いろんなドラマが展開します。
銀行にはこういったミスは絶対に許されないこと。
それは当然ですよね。
しかし人間が行なうことですから、こういったミスも当然考えられます。
それを防ぐ方法も講じられています。
しかし、それをかいくぐった理由は、やはり人間関係ということになります。
どのような職場環境を作るのか?
それがミスを防ぐときに、とても重要になる。
この章ではそれがあらすじの元にあるような気がします。
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