池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第二章「聖域なきリストラ」の感想
池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。
第二章のタイトルは「聖域なきリストラ」です。
聖域なきリストラ、なりふり構わないコストカットでしょうか。
当然野球部の存続自体が、どうなのかということになります。
青島製作所の野球部は年間で3億円かかるようです。
聖域なきリストラをいいながら、野球部を残すというのは難しいですよね。
メインバンクからも、そのことを指摘されているようです。
ところで野球部の人員というのはあまり恵まれていません。
というのも青島製作所の野球部員というのは、正社員が少ないようです。
ほとんどの選手が契約社員として働いています。
これはほとんどのアマチュアスポーツに言えることです、
総じて恵まれた環境にはありません。
正社員は別ですが、契約社員となると野球部が廃部となれば
正社員になれない人員は整理されることになるでしょう。
年間3億円以上の利益が出るのなら残す意味もありますが、
そうでないなら当然廃部になってしまうのです。
不況の中最良の方法を探しているなか、どんな展開を見せるのでしょうか?
アマチュアスポーツの発展も今の時代は難しいのでしょうね。
寂しい話ではあります。
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