池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第七章「ゴシップ記事」の感想
池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。
第七章は「ゴシップ記事」というタイトルです。
青島製作所野球部は、沖原というすごいピッチャーを新しく部員にしました。
しかし、この沖原にゴシップ記事が出てきます。
高校時代のことが書かれた記事でした。
この記事によって、再び野球部への風当たりが強くなります。
青島製作所からリストラを言い渡される社員にとっては、
野球部の存在がさらに許せなくなってきます。
野球部は残して、なぜ自分はリストラされなければならないのか。
そんな声も大きくなってくるのは当然です。
もちろん青島製作所がリストラを言い渡すのは、無断欠勤など
勤務態度に問題があるような人物に限られています。
しかし、当人としては納得できない部分がありますよね。
さらに融資をお願いしている銀行からも、野球部の存在を指摘されます。
リストラが生ぬるすぎるという指摘です。
銀行は数字というデータだけを見て物をいうところがあります。
しかし、リストラはその人の人生がかかっています。
そう簡単にできることではありません。
社会人野球の難しさが、ひしひしと伝わってきますね。
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