池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

池井戸潤「下町ロケット」第三章「下町ドリーム」の感想

池井戸潤さんの小説「下町ロケット」を読みました。

 

第三章は「下町ドリーム」というタイトルです。

 

下町ドリームというタイトルは、佃製作所の夢ということでしょう。

 

佃製作所の夢、佃社長の夢は自社のロケットを飛ばすこと。

 

この大きな夢を実現させるためには、

やはり小さなことから始める必要があります。

 

帝国重工に佃製作所の特許技術の使用を許可するかどうか

佃社長はかなり悩んでいたようです。

 

特許使用の契約を結べば、確実に資金が入ってきます。

 

しかし、それは技術を提供しているだけです。

 

佃製作所はエンジン部品を作ってお客様に喜んでもらう会社。

 

特許技術を売る会社ではない。

 

ロケットの部品を作ってそれを供給したい。

 

それが佃社長の気持ちであり、夢でもあるのです。

 

この部分は、下町の中小企業のプライドのようなものを感じますね。

 

作った部品を供給すればお客様に必ず満足してもらえる。

 

それが今回は帝国重工だというだけのこと。

 

ロケットであろうと、佃製作所の部品なら必ず成功する。

 

そんなプライドを感じるのです。

 

そして夢を決してあきらめないという気持ち。

 

ロケットを飛ばすという夢ではありませんが、ロケットに部品を供給する。

 

それが夢への第一歩となる。

 

日本の中小企業というのは、形は違ってもこんな気持ちで

いつも仕事をされているのではないでしょうか?

 

下町ロケット (小学館文庫)

 

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小説を買いたいという方はこちらを参考にしてください。

レビューなども参考になります。