池井戸潤「下町ロケット」第七章「リフト・オフ」の感想
第七章は「リフト・オフ」というタイトルになっています。
この章では、品質試験をパスした佃製作所のバルブが、
いよいよ燃焼実験を迎えたところから始まります。
ロケットを打ち上げるためには、絶対に避けられない実験です。
この実験でも問題が起こってしまいます。
バルブの誤作動です。
佃製作所はバルブに絶対の自信があります。
しかし、投げかけられた言葉の中に、
「民生品レベルで考えていませんか」というものがありました。
大企業というのは、こういう考え方をするのでしょうか?
まだ原因を特定していない段階から、先入観でしゃべる。
バルブの誤作動の原因を一緒になって探そうという考えはないようです。
大企業には下請けの中小企業がたくさんいるはずです。
そういった企業のおかげで、自分たちの仕事ができている。
そんな気持ちが大企業にも欲しいものですね。
そうでないと、後々自分につけが帰ってくるものです。
案の定、この小説でも思いっきりつけがまわってきています。
怒りを通り越して哀れという感じですね。
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小説を買いたいという方はこちらを参考にしてください。
レビューなども参考になります。