池井戸潤「不祥事」第四章「主任検査官」の感想
池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。
第四章は「主任検査官」というタイトルになっています。
金融庁はいくつかのセクションがあります。
総務企画局、検査局、監督局、証券取引等監視委員会、
公認会計士・監査審査会という部署になります。
主任検査官が所属するのは検査局。
検査局の仕事とはどのようなものなのでしょうか?
それは銀行や保険会社、証券会社などの金融機関に対して検査を行い、
経営実態を厳しくチェックすることです。
つまり金融機関がきちんとルールを守って営業を行っているか
リスク管理体制は十分なのかということを調べるのが仕事です。
その検査の指揮を執るのが主任検査官になります。
花咲舞と相馬は臨店ですので、金融庁検査にはあまり関係ない部署です。
しかし、臨店にある情報が入ってきます。
それを調査するのがこの章のあらすじになります。
銀行では金融庁検査のときに、見つかるとやばい書類を隠すことがあるそうです。
この疎開文書は、花咲舞の正確では許せるものではありません。
どこの銀行もやっていることですが、正しくないことが許せない。
それが花咲舞の性格です。
そして、同じく許せないのが、この章にでてくる主任検査官である青田です。
主任検査官ということを理由に、銀行員をさげすんだ扱い。
この主任検査官をどのように花咲舞があしらうのか?
そこがこの章の見所になっています。
とはいえ、どうして銀行には見つかってはまずい書類が
そんなにたくさんあるのでしょう?
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