池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

池井戸潤「不祥事」第四章「主任検査官」の感想

池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。

 

第四章は「主任検査官」というタイトルになっています。

 

金融庁はいくつかのセクションがあります。

 

総務企画局、検査局、監督局、証券取引等監視委員会
公認会計士・監査審査会という部署になります。

 

主任検査官が所属するのは検査局。

 

検査局の仕事とはどのようなものなのでしょうか?

 

それは銀行や保険会社、証券会社などの金融機関に対して検査を行い、

経営実態を厳しくチェックすることです。

 

つまり金融機関がきちんとルールを守って営業を行っているか

リスク管理体制は十分なのかということを調べるのが仕事です。

 

その検査の指揮を執るのが主任検査官になります。

 

花咲舞と相馬は臨店ですので、金融庁検査にはあまり関係ない部署です。

 

しかし、臨店にある情報が入ってきます。

 

それを調査するのがこの章のあらすじになります。

 

銀行では金融庁検査のときに、見つかるとやばい書類を隠すことがあるそうです。

 

疎開文書というもので、半沢直樹でも良く出てきていました。

 

この疎開文書は、花咲舞の正確では許せるものではありません。

 

どこの銀行もやっていることですが、正しくないことが許せない。

 

それが花咲舞の性格です。

 

そして、同じく許せないのが、この章にでてくる主任検査官である青田です。

 

主任検査官ということを理由に、銀行員をさげすんだ扱い。

 

この主任検査官をどのように花咲舞があしらうのか?

 

そこがこの章の見所になっています。

 

とはいえ、どうして銀行には見つかってはまずい書類が

そんなにたくさんあるのでしょう?

 

新装版 不祥事 (講談社文庫)

 

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