池井戸潤「下町ロケット」第六章「品質の砦」の感想
第六章は「品質の砦」というタイトルになっています。
佃製作所は、ロケットのバルブを供給するためにテストを受けています。
帝国重工に提出している試作品は、佃製作所の自信作でした。
しかし、この試作品が佃製作所を窮地に追い込みます。
窮地に追い込まれた原因は、品質そのものにあるのではなく、
従業員との関係にありました。
佃製作所の佃プライドで一つになりかけていたのですが・・・
夢を追い求める佃社長と、従業員との間には溝があったのかもしれません。
従業員にとっては、やはり生活が大事です。
となるとやはりお金を第一に考える必要があります。
夢なんて追いかける余裕がないのかもしれません。
特許使用で利益を出すほうが、よほど現実的だと思ったのでしょう。
しかし、佃社長は自分の夢と、佃製作所の未来を考えています。
そこには当然従業員の明日も含まれているのですが、
なかなか理解してもらえないというのは、経営者のつらいところかもしれません。
そして、この窮地がさらに佃を強くしてくれるのでしょうか?
そこがこれからのあらすじのポイントになるような気がします。
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小説を買いたいという方はこちらを参考にしてください。
レビューなども参考になります。