池井戸潤「ルーズヴェルト・ゲーム」第八章「株主総会」の感想
池井戸潤さんの小説「ルーズヴェルト・ゲーム」を読みました。
第八章のタイトルは「株主総会」です。
青島製作所は、ミツワ電器から経営統合の提案を受けていました。
青島製作所としては、経営統合にはメリットがないということで拒否しています。
しかし、株主の中にはこの統合にメリットを感じる人間がいます。
その人間にミツワ電器が経営統合に賛成するよう工作していたのです。
株主総会というのは、一人一票ではありません。
一株一票が原則になっています。
ですから大株主を味方に引き入れてしまえば良いのです。
また、株主総会では投票権を代理人にさせることも可能です。
プロキシーファイトというものもあります。
日本語では委任状争奪と訳されることがあります。
この小説にはプロキシーファイトは出てきませんが、
株主総会にもいろんなテクニックがあるということです。
青島製作所も株主総会で、株主が合併に賛成すれば、合併しなければなりません。
会社は株主のものです。
株主利益が最大になるのなら、それを採用する必要があるわけです。
青島製作所は、合併が株主の利益にならないことを説明出来たのでしょうか?
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