池井戸潤 「かばん屋の相続」 第一章 十年目のクリスマスの感想
かばん屋の相続の第一章を読みました。
この小説は1章ごとに物語が完結して、登場人物も変わります。
第一章は「十年目のクリスマス」です。
主人公は永島慎司という銀行員。
そして中小企業の社長神室彦一との物語が、この十年目のクリスマスです。
中小企業と銀行の融資を絡めたストーリーになっています。
全ては銀行の融資見送りから始まる10年です。
銀行というのは、企業のバランスシートを元にして融資をします。
数字しか見ていないということが、銀行員の弱点なのかもしれません。
中小企業と銀行との関係だけかと思いきや、それだけではないのが池井戸小説。
保険会社や、企業の決算などを絡めた複雑なストーリーになります。
少ないページ数に、これだけの物語を詰め込んだ池井戸さんはやはりすごいです。
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小説に興味のある方はこちらを参考にしてみてください。