池井戸潤さんの小説の感想ブログです

池井戸潤さんの小説が好きで、よく読んでいます。その感想を書いていますので、参考にしてみていただけるとありがたいです。また、池井戸潤さんの小説に関連した本の書評もありますので、そちらもぜひご覧ください。

漫画「クロサギ」の中の大企業の扱い

漫画「クロサギ」の中で、大企業のことが書かれているところがあります。

 

第二巻の「買収詐欺」というところです。

 

大企業を相手にするのは、白石陽一という詐欺師。

 

過去に大企業によって、家族を壊された人物です。

 

この白石陽一は、大企業のことをとても上手に表現しています。

 

白石陽一は、腐った組織というものが嫌いです。

 

組織は、人が生きていくためには必要なもの。

 

それは彼もわかっています。

 

しかし、組織が大きくなれば、それにあわせるかのように、

個人は小さくなっていく。

 

そして個人の意思を排除し、組織の意思に従わせようとする。

 

まるで組織自体が意思を持っているかのように。

 

そうなると組織にあわない人間を排除するようになっていき、

個人は組織に簡単に踏みにじられるようになる。

 

池井戸潤さんの小説にはたくさんの腐った組織が出てきますね。

 

空飛ぶタイヤのホープ自動車は、その典型的なものです。

 

詳細はこちら

 

ホープ自動車の末路は、空飛ぶタイヤで明らかになっています。

 

また七つの会議の内容も、この腐った組織についてのあらすじです。

 

七つの会議についてはこちら

 

腐った組織を変えることができるのは、いったい誰なんでしょう?

 

白石陽一がどこにでもいるわけではありませんからね。

 

こんな企業ばかりでないことを祈るしかないのでしょうか?