池井戸潤「果つる底なき」第一章「死因」の感想
池井戸潤さんの小説「果つる底なき」を読みました。
第一章は「死因」というタイトルになっています。
果つる底なきは、池井戸潤さんが「江戸川乱歩賞」を受賞した小説です。
ですからどんな内容なのかかなり楽しみでした。
ちなみに江戸川乱歩賞って、優れた推理小説に与えられるものです。
そんなことを考えながら小説を読んでみました。
果つる底なきは、井木という男性が主人公であらすじが進んでいきます。
いきなりタイトルが「死因」ですからヘビーですね。
江戸川乱歩賞を受賞する小説ですから、つかみが大切なのでしょう。
この小説は、井木の同僚の銀行員が亡くなるところから始まります。
その死因について、書かれているのがこの第一章です。
推理小説においては、死因は自然に亡くなったように見せかける必要があります。
他殺であることがばれるような死因であるはずがない。
第一章で使われる死因も自然に起こるものです。
しかし銀行員というのはこういうときに不利な職業かもしれませんね。
特に融資を担当している場合は、うらまれていることがある可能性大ですから。
融資を引き上げるような経験はきっと誰にでもあるのでしょう。
さてこの死因からどのような展開になるのでしょうか?