池井戸潤「銀行仕置人」第六話「狩猟金融」の感想
池井戸潤さんの小説「銀行仕置人」を読みました。
第六話は「狩猟金融」というタイトルになっています。
狩猟金融というのは、どのような意味なのでしょう。
狩猟というのは弱肉強食の世界です。
弱いものが、強いものに狩られてしまうのが狩猟。
それを金融に当てはめると、弱者というのは誰になるのでしょうか?
当然弱者というのは、破産しかけの人ということなのでしょう。
お金がなくて首も回らなくなった人から、最後の最後をむしりとる。
それが狩猟金融のようです。
借金取りなどに追われて、冷静さを失っていることが多いのが
金融の弱者の特徴です。
その状況につけこんで、弱者の信頼を得て、最後の財産を奪う。
この第六話では、弱者と強者の狩猟の内容が描かれています。
実際の社会でも同じようなことが起こっているはず。
だからこそ小説で描けるのでしょう。
そういった世界も池井戸さんは垣間見ているのでしょうね。
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