池井戸潤「銀行仕置人」第四話「擬態」の感想
池井戸潤さんの小説「銀行仕置人」を読みました。
第四話は「擬態」というタイトルになっています。
擬態というのは、他のものに姿や形を似せること。
動物などが外敵から身を守るときに、
ほかのものに姿をにさせることがあります。
これも擬態です。
銀行仕置人の中での擬態というのは、どのようなものなのでしょう?
当然動物の擬態ではないはずです。
この章ででてくるのは、企業の擬態についてです。
山本金融研究所という企業が出てきます。
この金融研究所は、表向きは経営コンサルタントとなっています。
しかし、黒部は裏にある本当の姿を見抜きます。
経営コンサルタントという擬態を使っても、
銀行仕置人は全てお見通しというわけです。
黒部が目をつけるのは、経営コンサルタントの顧客です。
そこでおかしな手形の裏書を見つけます。
そこから山本金融研究所の本当の姿を暴いていきます。
資金の流れを見るだけで、どのような企業かがわかるのですね。
さすがに銀行仕置人です。
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