池井戸潤「仇敵」第三章「仇敵」の感想
池井戸潤さんの小説「仇敵」を読みました。
第三章について感想を書いてみたいと思います。
第三章は「仇敵」というタイトルです。
この小説のタイトルでもありますね。
ですから、この章がかなり重要な章になっているはずです。
仇敵というのは、恨みや憎しみをいだいている敵のこと。
単なる敵ではありません。
恋窪にとっての仇敵というのは、やはり中島容山ということになります。
この章では、恋窪の東京首都銀行でのライバルだった人物が登場します。
過去のライバルから話がしたいという連絡があります。
そこからこの章が始まります。
すでに東京首都銀行の行員ではない恋窪にどんな話をするのか?
そこで恋窪の仇敵が動きます。
仇敵が動いたとき、恋窪はどのような反応を見せるのか?
仇敵というのは、よほど酷いことをされない限りできないものです。
人間というのは、時間とともに恨みや憎しみが薄れていきます。
ほとんどの問題は、時間が解決してくれますよね。
どんなにつらい出来事や記憶があっても、時間が少しずつ癒してくれます。
しかし、恋窪には忘れられない仇敵がいる。
時間が解決してくれるものではなさそうですね。
何をすれば解決できるのでしょうか?
その解決の方法がこれから明らかになっていくようです。
ここからがさらにこの小説が面白くなっていくところですね。
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小説が読みたいという方はこちらを参考にしてください。
レビューなども参考になりますよ。