池井戸潤「銀行狐」第四章「銀行狐」の感想
池井戸潤さんの小説「銀行狐」を読みました。
第四章のタイトルは「銀行狐」です。
この小説のタイトルでもありますので、この章が中心のはず。
でないと、銀行狐というタイトルにはならないはず。
となるとどんなあらすじなのか、気になる章ですよね。
この第四章の銀行狐の中で重要になるのは、
やはり銀行内部の出世のシステムです。
いつも思うのですが、銀行の出世のシステムって問題だらけだと思います。
どのあたりが問題なのか?
一番の問題なのは、やはり敗者復活が事実上不可能ということです。
一度出世コースから外れると、戻ることが出来ない。
このシステムが問題を生んでいるような気がするのです。
出世のシステムがあるから、問題を隠蔽しようとしたり、
部下に責任を擦り付けたりするのではないでしょうか?
問題隠し上手ばかりが出世していくような気がします。
そうなると、本当に出世すべき人が出世できなくなります。
しかもその問題が、キックバックを隠すようなものだったら?
自分のふところを満たし、さらに出世する。
ライバルも蹴落としてしまう。
目障りな部下には責任を擦り付ける。
そのような状態がこの「銀行狐」の中にあるのではないでしょうか?
ここからあらすじが始まっているような気がします。
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