池井戸潤 「銀翼のイカロス」第一章「霞が関の刺客」の書評
池井戸潤さんの小説「銀翼のイカロス」が面白くなってきました。
序章に続く第一章のタイトルは「霞が関の刺客」です。
帝国航空の担当である半沢直樹は帝国航空本社へと足を運びます。
そこには帝国航空再生タスクフォースが業務を行なうために
臨時オフィスが設置されているのです。
帝国航空再生タスクフォースは国交大臣直属の組織です。
ご想像できるかもしれませんがタスクフォースの担当に
どんでもなく嫌なやつがいるのです。
そしてこの人物が霞が関からの刺客です。
霞が関からの刺客ですから、銀行のことなど何も考えていません。
そんな刺客が出してきたのは帝国航空の再建のために、
債権者である銀行は一律七割の債権放棄をしろという依頼。
依頼なんでものではなく、命令とでも言ったほうがよいでしょう。
しかもこの霞が関からの刺客、本当に態度がむかつきます。
小説を読んでいるだけでもむかついてくるぐらいの態度
ですから相当悪い態度ですよね。
もちろん一方的な債権放棄に銀行が応じられるはずがありません。
半沢直樹は債権放棄の法的根拠などを質問します。
こういった質問にははっきりとした回答がない。
それでいて自分たちの主張はむかつく態度で行なう。
当然半沢直樹もはらわたは煮えくり返っているでしょう。
債権放棄などしなくても、帝国航空は自主再建できると半沢は
冷静に霞が関の刺客に対応しています。
このバトルはドコまで続くのか、面白くなってきました。
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