池井戸潤「不祥事」第五章「荒磯の子」の感想
池井戸潤さんの小説「不祥事」を読みました。
第五章は「荒磯の子」というタイトルになっています。
この章では、開設屋の話が中心になっています。
開設屋というのは、銀行で当座預金を開設して儲けようとする人間のことです。
当座預金をたくさん開設して、入手した手形や小切手と一緒に転売して
稼ぐことが出来ます。
その当座預金は、ほとんど詐欺などに使われるものです。
この開設屋というのは、つかまりにくいポジションのようです。
開設屋から買った当座預金を使った詐欺師がつかまったとしても、
もらったお金は経営コンサルタント料としてもらったと言い訳できてしまう。
犯罪を犯しておきながら逃げるというというとんでもない連中なんです。
ですから開設屋というのは、当座預金を開設させないことが重要です。
最近はこういったことを避けるために、銀行で口座開設がかなり厳しいですよね。
少し厳しいくらいでないと防げないからなのでしょう。
しかし、花咲舞と相馬が今回向かった支店は、開設屋に引っかかりそうです。
お得意様なら、規則も曲げてしまうようですから。
「荒磯の子」が、この開設屋を見破るポイントになりますが、
それを花咲舞はどのように見破るのでしょうか?
そこがこの章のポイントになります。
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